自分の命と34人の命、どちらが「重い」ですか 究極の選択で「思考力と決断力」を鍛えよう

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アンケート結果では、500円の受け取りを拒否し、Aさんも1円も受け取れないようにする、と答えた人が多数派となりました。

A 承諾し、5 0 0円を受け取る…43%
B 拒否し、Aさんもあなたも1円も受け取らない……57%

承諾すると答えた人は、あくまで自分が得をするかどうかを優先し、0円よりは500円でももらえたほうがいいという声が多数でした。

『究極の思考実験ー選択を迫られたとき、思考は深まる。ー』(ワニブックス)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

500円程度ならもらっても、もらわなくても、どちらでもいいがせっかくなのでもらっておく。(40歳男性)

自分には0円か500円かの選択肢しかないので、自己の利益を最大化する。(41歳男性)

一方、500円の受け取りを拒否すると答えた人の意見では、

あまりに少額なので、Aさんの思い通りになるのは悔しい。(45歳女性)

こちらに対する配慮がなさすぎる。せめて3:7程度の配分にして欲しい。(37歳男性)

と、不公平感に納得がいかないという意見が目立ちました。

「究極の2択」で、普段使わない思考回路を鍛える

2択の思考実験、楽しんでいただけましたか?2択というのは、大きく隔たりのある2つの選択肢から1つを選ぶため、決断力も必要とします。

私たちは毎日、何を食べようか、どこに行こうかと、小さな決断を繰り返していますし、考える力や決断力はそれなりに鍛えられていてもよさそうです。

しかし、毎日使い慣れている思考回路ばかりを使い、ある程度好みというフィルターが思考を助けてくれる状態での決断では、脳を鍛えることはできないのです。

普段の生活では使わない脳の回路を働かせることで、脳に何らかの変化が起こることは間違いありません。

北村 良子 パズル作家

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きたむら りょうこ / Ryoko Kitamura

企業のキャンペーンや、WEBで展開するイベント、書籍や雑誌、新聞、TV番組などに向けたパズルを作成している。『論理的思考力を鍛える33の思考実験』(彩図社)など、著書多数。

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