日立は、なぜ「ディズニー」とタッグを組むのか

東原社長が明かす「IoT活用」の可能性とは?

――ルマーダは東原社長の肝煎りですが、手応えはどうですか。

思った通りに伸びている。やっと認知度が高くなってきたかなと思っている。3年前に発表した頃は「これ何ですか?」「宗教ですか?」と、アナリストからもよく言われた。それが3年経った今、やっと売り上げ1兆円を超えてきて、「ルマーダに期待」というアナリストレポートも書かれるようになっている(笑)。

今はルマーダコアが3300億円、関連のSI(システムインテグレーション)を含めると、2018年度に1兆1000億円の規模だったが、2021年度には1兆6000億円までもっていこうとしている。

アジアやアメリカなど大きな市場を攻める

――ルマーダを今後どう伸ばしていきますか?

ルマーダ上のエンジンに、標準化した共通の大きなソリューションのブロックをためていき、世界中で自由にリピートして使えるようにしていきたい。全世界に展開すると非常に効率的だし納期も短くてすむ。

イベント会場には「LUMADA(ルマーダ」の文字も(記者撮影)

ルマーダの中にはマニュファクチャリング、ビデオ、メンテナンスインサイツという3つの共通化されたソリューションのブロックがある。こうした共通の大きなソリューションを9割で構築し、カスタマイズは1割というふうにできればいい。

カスタマイズは例えば、人の顔を監視するビデオインサイツのルマーダでいうと、ある国だと顔を見せてはいけないプライバシーがあり、その場合ぼかしを入れるという具合だ。

日立は現在、モビリティ(鉄道、ビルシステム)、ライフ(家電、オートモーティブ、ヘルスケア)、インダストリー(産業・流通、水・環境)、エネルギー(原子力、エネルギー)、IT(金融、社会など)の5セクターにわけており、それぞれのフロントでルマーダを担ぐチームが一体となってやっている。アジアやアメリカなどマーケットの大きい市場からやっていきたいと思っており、夢は膨らんでいる。

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