犬猫をたくさん飼った末に起きた「惨状」の数々 多頭飼育が崩壊した現場で何が起きているか

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猫は犬以上に多頭飼育する人がいる。

数十頭の猫を飼う人も決して珍しくはない。本人はボランティアのつもりだったりするが、近隣住民は非常な迷惑をこうむる。そして結果的に猫たちも不幸な道をたどる場合が多い。

それでは、どうすれば多頭飼育崩壊問題を減少させられるだろうか?

ライセンス制を導入すべき

「飼い主をライセンス制にするのは必要だと思います。

ペットを飼育できる環境にいることは大前提です。ペット不可のマンションで犬猫を飼ったりするのは、もちろんダメです。

海外では、ペットを飼育前に飼い方のセミナーを受けなければならない国もあります。飼う主が飼育に関して最低限の教育を受ける必要はあります。

また年齢を考慮したほうがいいです。犬猫は15~20年生きます。ならば飼い主が新たな犬猫を飼い始めるとすれば50代が限界じゃないかと思います。中には家族が、祖母祖父に犬猫をプレゼントするケースもあります。老人に犬猫の世話は難しいです。結果的に全員が不幸になるケースも少なくありません。

ペットを飼える環境と経済的余裕があり、飼育する知識を持ち、飼い主も十分に健康な人にだけライセンスを発行すれば、飼育崩壊の悲劇は減ると思います。

ただライセンス制が現実に施行されるかというと、なかなか難しいとは思います」

多頭飼育崩壊問題には、決定的な解決法がないのが現実だ。ペットを飼う人、一人ひとりに求められるのは一生世話していく覚悟だろう。ペットは決して、人間のためのオモチャや道具ではないのだ。

村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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むらた らむ / Ramu Murata

1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)など。

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