「3時間睡眠でも毎日元気な人」の超簡単な習慣 取り除くべきは体の疲労よりも脳疲労だった
では、この「濃縮睡眠」を実現するためには、具体的にどんな生活改善をすればいいのでしょうか。
大きなポイントの1つが、“脳疲労を取り除くこと”です。
「え? 体の疲れじゃなくて、脳の疲れ?」と思いましたか? ですが、考えてみてください。現代社会では、体力を使う仕事はどんどん機械に置き換わり、机に座って、体を動かさずにする仕事が増えています。それにもかかわらず、これだけ疲れている人がいます。
とくに深刻な慢性疲労を訴えている人は、1日中パソコンに向かっているデスクワーカーで、とくに運動習慣もない人にこそ多い、という現実があります。睡眠がうまくとれていないのもこのタイプです。
そんなにハードに体を使っているわけではないのにかかわらず疲れている、その原因が、脳疲労です。
実は、脳が疲れると、体が疲れているときと同じ症状が出ることがわかっています。疲れた脳では、交感神経が活性化します。交感神経が優位な状態というのは、リラックスできていない状態、緊張が続く状態です。本来であれば、ぱっちりと目を覚まして、活発に活動するときの脳の状態ということです。逆に、副交感神経が優位になっているのがリラックス状態で、眠るのに適した状態ということになります。
本来、交感神経、副交感神経の双方がバランスよく優位になる必要があるのですが、脳が疲れている人は、交感神経が優位になった緊張状態のままです。この状態のまま眠りについたら、言うまでもなく、深い眠りに入ることはできません。脳疲労は、眠りを浅く、睡眠の質を下げる原因なのです。
そして、質の低い睡眠では、脳の疲労を回復させることができません。つまり、脳疲労が睡眠の質を下げる→質の低い睡眠がさらに脳疲労を蓄積させる→その結果、ますます睡眠の質が低下する……という悪循環が起きてしまうのです。
そして、この脳疲労の原因の1つが、「眼精疲労」です。
目は「露出した脳」
眼精疲労は脳の疲れに直結します。ただし、ここで言う眼精疲労とは、単なる目の疲れとは違うことに注意してください。本を長時間読んだ後に目がショボショボしたりするのは、目の疲れです。これは、目を休ませれば治ります。
では、眼精疲労とは何かというと、目からくる脳と神経の疲れのことです。目は「露出した脳」と言われるくらい、脳とつながりの強い器官です。視神経から眼球までは、脳の一部と言ってもいいくらいなのです。
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