「入場料を取る書店」がまさかの大流行した理由

お客はいったい何にお金を払うのか?

書店が次々と閉店していく中、新たな試みで売り上げをあげている店舗がある。写真はイメージです(写真:VTT Studio/iStock)
活気があった多くの業界が低迷に苦しんでいる。書店業界はその筆頭だろう。かつての名店が次々と閉店している。そんな中で、入場料を取る書店が賑わっているのをご存じだろうか?
マーケティング戦略コンサルタントであり、『売ってはいけない』の著者でもある永井孝尚氏によると、「市場縮小のような大きな変化が業界で起こった時こそ、『販売活動からはお金が取れない』という常識を見直すチャンスだ」という。そこで、業界の激動期における販売活動のあるべき姿を語ってもらった(本記事は、同書の一部を再編集したものです)。

入場料を取る書店が大はやり

出版業界の低迷が続いている。紙の出版販売額は20年で半分に縮小しているという。ビジネス書の著者である私にとっても、ひとごとではない。なじみの書店も次々と閉店している。2018年6月には、六本木の名店「青山ブックセンター」も閉店してしまった。

今や本以外にも情報を得る手段はたくさんある。そしてネット書店のほうが、リアル書店よりも利便性は高いし、品ぞろえも圧倒的だ。リアル書店にとっては、厳しい戦いである。

そんな中で2018年の年末、閉店した青山ブックセンターの跡地に「文喫(ぶんきつ)」という新しい書店がオープンした。なんと入店する際にお金を取るという。早速、行ってみた。

店の入口で1500円+消費税を払うと、バッジが渡され、入店できる。店の構造自体は、かつての青山ブックセンターと大きく変わらない。しかし、空気感がまったく違う。いい感じになっていた。

次ページ書店というより…
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 最新の週刊東洋経済
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
人気の動画
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
海外マネー流入!外国人に買われた日本企業20社
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT