ローソンが「100円タピオカ」を実現できたワケ 先発のファミマは「たっぷり」タイプで勝負
世界に吹き荒れているタピオカブーム。日本でも「ゴンチャ」の上陸から始まって、その勢いはいっこうに衰えない。スタンド型の専門店だけでなく、カフェチェーンもこぞってタピオカドリンクを取り入れているほか、コンビニもブームに次々と追随している。
9月4日には、ローソンストア100より、ついに100円(税別)のタピオカミルクティーが発売に。今回は、タピオカドリンクでは先行しているファミリーマート、ローソン100を取り上げ、コンビニタピオカの実力を検証してみた。
「100円」にこだわったローソンのタピオカドリンク
ローソン100の「タピオカミルクティー」は何と言っても、その価格が1番の特徴だろう。初日に限れば、全国780店舗で約1万4000本を売り上げたという。SNSでは「3店舗まわってゲットした」という声も上がっている。ペースを落とすことなく売れ続け、9月末日時点で約15万本が売れているそうだ。
まず飲んでみると、ミルクティーはミルクが勝つ優しい甘さ。タピオカドリンクらしい太めのストローから吸い込むと、2口目ぐらいに小ぶりなタピオカが口に入ってくる。専門店と同じ味とはさすがにいかないものの、タピオカも柔らかくてしかも弾力がある。
180mlと控えめ容量で、買ってその場で飲みきることもできるし、歩きながら飲んでも持て余さない大きさだ。何より、100円なら十分満足できる味と量と言える。ローソンストア100の開発担当者に、開発コンセプトや工夫点について聞いた。
「ローソンストア100のヒット商品を振り返ってみますと、『これが100円で買えるの?』といううれしい驚きのある商品というところにポイントがあります。タピオカミルクティーはすでにブームになっていて、今回の発売ははっきり言って『後発』となりますが、専門店に並ぶのは気恥ずかしい、抵抗がある、未体験という方に気軽に手に取っていただけるのは『100円』だと考えました。
商品開発の段階から『100円』ありきで開発をしてまいりましたので、パッケージの色数を抑える、スムージーと同じ容器を使うなど細かい部分でコストダウンを図っています」(ローソンストア100開発担当の森雅之氏)
なるほど、振ってもブラックパールが動かないので固まっているのかと思ったら、透けて見えているとばかり思っていた黒いツブツブは、実はパッケージの印刷だった。色数を抑えたとはいっても、アジアンな雰囲気が十分に出ている。
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