日本とアメリカ「シンクタンク」の決定的な違い

数を増やし政治経済への影響力を高めた要因

帝京大学法学部准教授の宮田智之氏(左)に、アメリカでシンクタンクがどのように台頭していったのかお話を伺った(撮影:尾形文繁)  
シンクタンク・パワーと政策起業力のフロンティアと日本の課題を、シンクタンクや大学、NPOの政策コミュニティーの現場で活躍している第一線の政策起業家たちと議論する本連載。
今回は、帝京大学法学部准教授の宮田智之氏との対談前編をお届けする。宮田氏はアメリカのシンクタンク研究の第一人者。『アメリカ政治とシンクタンク――政治運動としての政策研究機関』(2017年東京大学出版会)では、アメリカでは「第五の権力」と呼ばれるまで影響力を持つシンクタンクの実態や歴史を詳細に報告し、第34回大平正芳記念賞を受賞した。

サントリー文化財団の取り組み

船橋洋一(以下、船橋):ご著書を拝読し、大変勉強になりました。これまでも、アメリカのシンクタンクについての書籍はかなり読んでいましたが、これほど深く研究されたものは初めてでした。私の著書でも随分、参考にさせていただきました。ありがとうございました。

宮田智之(以下、宮田):こちらこそ、ご参考にしていただいて、大変ありがたく感謝しています。

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船橋:ご著書は、確か、私も選考委員をしているサントリー学芸賞(サントリー文化財団)関連の集いのときに、山崎正和さんから「面白い本が出ましたよ」と聞いて、拝読しました。

宮田:そうですか。私は、かつてサントリー文化財団に「鳥井フェローシップ」の研究助成をいただいていたことがあり、その関係で拙著も財団に献本させていただきました。

船橋:鳥井フェローシップとは、どんな制度ですか。

宮田:人文学と社会科学の分野の若手研究者の研究を1年間助成する制度です。

船橋:すばらしい制度ですね。サントリーのどこかに所属するとか、縛りがあるのですか。

宮田:そのような縛りはなく、所属する大学院や研究機関に在籍したまま助成を受けられます。鳥井フェローシップのほかにも、若手研究者の育成を目的としたプログラムがあります。

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