進次郎「セクシー発言」が意図せずスベった理由

ビジネスの現場でも確かに使われる英語だが

だから環境問題のような難しい政治課題は「セクシー」な解決策を考えていくべきだという主張自体はここまで炎上するほどの話ではないはずです。ではなぜ今回問題になったのかというと、この「セクシー」という言葉の使い方にはあるテクニックが必要で、そこでスベったのが今回の炎上の理由なのです。

映画『不都合な真実』が話題になった当時のイギリスのトニー・ブレア首相が環境問題についてメディアの前で語るときに、当時はまだ珍しかったLED電球を手にしてこう言ったことがあります。「地球温暖化に関心がある人はこの電球をひとつ買ってほしい」と。

セクシーは具体策があるときに使う英語

こういった言い方が「セクシー」なんです。何もブレア元首相がイケメンだからセクシーなのではなく、セクシーという言葉は具体策があるときに使う英語なのです。

実際、コンサル業界では「セクシー」を多用するといいましたが、セクシーという言葉が出る局面はかならず「ちょっと違う解決アイデアについてどちらがいいかを議論する」ような場合です。狙っていることは似ているし、どちらも同じぐらいの規模の投資を行う施策があって、でもどちらかを選ばなければいけない。そのとき「発案者の顔を立ててこっち」みたいに選ぶのではなく「こっちの案のほうがセクシーだからこちらを選ぼう」というような使い方をする言葉なのです。

つまり具体策ではなく「これからセクシーな政策を考えますよ」というのは「今からおもしろい話をします」というのと同じくらいダサい言い方でマイナスな効果がある。そこが今回、小泉環境相の発言が炎上した一番の理由だと私は思います。

最後にあえて本文では触れませんでしたが環境問題について議論をする世界では「グリーンセクシー」という言葉があります。環境問題というのは政治家も資本家もリップサービスするばかりで何ら具体案を出してくれない。だからレオナルド・ディカプリオのようにいちはやくハイブリッド車に乗るような具体的行動をとる人を「環境にセクシーな人」として持ち上げることが地球環境問題の解決に向けたひとつの戦術になるわけです。

つまり小泉環境相は今後どうすればいいのか? それは具体的にセクシーな行動を示せばいいわけです。ディカプリオのように。

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