メルペイが「巣鴨地蔵通り」を占拠した真意

キャッシュレス還元をアピールに決済に誘導

巣鴨地蔵通り商店街ではメルペイのロゴや「メルペイ通り」と書かれた旗が見られる(記者撮影)

「おばあちゃんの原宿」こと、東京・巣鴨。そのメインストリートである巣鴨地蔵通り商店街が今、スマートフォン決済の「メルペイ」とタッグを組んだキャンペーンを展開している。シニアが行き交う通りに若者の定番フリーマーケットアプリ「メルカリ」のロゴが入ったフラッグがはためくのは、一見不思議な光景にも映る。

同社はこれまでも「竹下メルペイ通り」(原宿の竹下通り商店街)、「高円寺メルペイ通り」(高円寺商店街)と、2度にわたり商店街をメルペイで占拠する企画を行ってきた。いずれもメルカリのメイン顧客である若年層へメルペイを訴求するのが目的だった。だが今回は初めて、巣鴨のキャンペーンで明確にシニア層をターゲットに定めた。

シニア層や初心者向けの講座を開催

今回のキャンペーン「巣鴨メルペイ通り」では、9月26日までの期間中、商店街内の対象8店舗でメルペイを使った利用者に、対象商品を200円値引く特典を付与する。また、友達紹介で1000ポイントを付与する、店頭でメルペイの導入サポートや使い方の説明を行う「すすメルすぽっと」を設置するなども同時に行われている(一部はすでに終了)。

キャンペーン初日に行われたメルカリ・メルペイ講座の様子(記者撮影)

キャンペーン初日の9月12日には、商店街にある店舗の一角でメルペイ社が主催するメルカリ・メルペイ講座が行われた。60代以上のメルカリの利用者や、巣鴨近辺のメルカリを使っていない住民を対象に募集を行い、7人が参加。参加者からは講座の冒頭、「息子がメルカリを使いこなしているが、自分はさっぱり」「メルカリは使っているが、出品情報の入力に時間がかかりすぎて困っている」など、さまざまな悩みが聞かれた。

講座はまずメルカリの特徴や出品・配送方法の説明に始まり、その後メルペイ編へと移行。講義の途中には体験コーナーも複数回あり、メルペイ社員がサポートしながらQRコード決済を行ってみる場面もあった。

「以前シニア向けの講座を行った際、実際に触って動かしてみないと覚えられないという声がたくさんあり、その点を意識した」(メルペイ広報)

次ページシニア層がメルカリにハマるきっかけは?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • ブックス・レビュー
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • あの日のジョブズは
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
現場に厳しく、幹部に甘い<br>日本郵便・社員大量処分の杜撰

かんぽ生命の不適正販売をめぐって、社員の大量処分が進んでいますが、その現場からは不満の声ばかり聞こえてきます。営業現場に責任を押し付けるのではなく、日本郵便の本社・支社、かんぽが自らの非を認める日はいつ訪れるのでしょうか。

東洋経済education×ICT