ヒンディー語には尊敬語があるが、英語はフラット
そんなインド人の会話にも、時間が経てば少しずつ慣れてくる。
以前、聞き取れなかった言葉も、不思議とわかるようになってくる。
余裕ができると、ヒンディー語を知りたい、なんて気も起こる。
そしてヒンディー語を知ると、インド人の性格みたいなものが
ちょっとだけ見えてくるのだ。
たとえば、ヒンディー語の「KAL」という単語。
これは、「昨日」という意味だが、ほかに「明日」という意味もある。
同じ単語が、時間軸のまったく違う意味を持っているというわけだ。
これ、混乱しない?と聞くと
その後にくる動詞の時間でどっちの意味かわかるから、混乱しないよ
と言われた。
英語だって「READ」って単語があるでしょ?
あれは現在でも過去でも「READ」だわ、と続けて言うシャノン。
でも、「リード」と「レッド」で読み方は違うと思うけど……。
とにかく、昨日と明日を一緒の単語にするという考え方は、つまり
今日じゃないのは、どっちでも一緒じゃんというようにも聞こえる。
日本語には尊敬語や謙譲語など、話す相手によって言葉使いが変わるが、
ヒンディー語はどうなってるのだろう。
聞くところによると、目上の人に対する尊敬語があるという。
通常オフィスではヒンディー語と英語が混ざって話されるから、
それまでヒンディー語の尊敬語で話していたのに急にフラットな
英語で話されると上司によっては、ちょっとムカっときちゃったり
する人もいるらしい。
でもほとんどの人は、その違いを理解してるので大丈夫だという。
なるほど、でも注意が必要なときもあるのね。難しいな。
言語は、その国の人たちのことを表しているような気がする。
日本語だと和製英語や和訳などに、たくさん見ることができる。
チアガールは英語だと「チアリーダー」で、ガールと言わない、とか。
数学の三角関数は英語だと「サーキュラーファンクション(円関数)」。
英語では円だったのに、日本語では三角となっている。
こういうのも、視点や考え方が込められた一例なのかもしれない。
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