自転車通勤の快適さ日本とドイツの圧倒的な差

4割弱が自転車を使って通勤する国の実態

交差点でも自転車専用のレーンがはっきりわかるようになっている(筆者撮影)

ここ数年日本で自転車通勤や街中にあるレンタサイクルを利用する人が増えているように見受けられる。自転車での移動は渋滞解消、環境問題、利用者の健康など、さまざまな面で有効だ。ドイツは自転車通勤の先駆的な国の1つだが、その背景には自転車専用道の充実がある。自転車通勤に必要な都市づくりについて見てみよう。

快適・安全が自転車専用道の魅力

筆者が住むエアランゲン市(バイエルン州)はドイツ国内でも自転車専用道を先駆的に整備してきた町の1つだ。それがわかるのが通勤・通学の時間。けっこうな量の自転車が走っている。

チャイルドトレーラーを取り付けた自転車。安全が確保された交通環境だからこそ使用できる(筆者撮影)

また「日本では難しいだろう」と思わせるのが、子どもを乗せることができるチャイルドトレーラー(写真)をつないで走る人も多いことだ。幼稚園に子どもを送ってから出勤という人たちであるが、ある程度の道の広さと安全性があるからこそ走行できる。

市内の道路を見るとおおよそ3つの方法で自転車のためのスペースを確保している。

(1)車道の端に白線を引いただけのもの(2)車道よりも一段高いところに歩道と並列に作られた自転車専用道(3)完全な自転車専用道

(2)のケースは自転車専用道と歩道が並んでいる形で、自転車が走るレーンは赤茶色になっている。余談ながら、外国人に多いのだが、歩行者が自転車レーンとは知らずに歩くことがある。後ろから来た自転車にベルを鳴らされ、ここで初めて自分の間違いに気がつくという風景に出くわす。

ともあれ、自転車専用道があると快適かつ安全に走れる。これこそが最大の魅力だろう。同市統計局の調査 (2018年)でも、ほとんどの人が自転車を運転する際、安心感があると答えている。逆のケースで、ドイツ在住の日本人の中には「帰国すると、自転車に乗るのが怖い」ともらす人もいる。

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