メダル23個「怪物」フェルプスの意外すぎる今 世界記録を破られても幸せな理由
バタフライは私にとって最も意味のある種目なので、ちょっとクレージーな感じだ。この2つの世界記録を同じ週に失うとは、まったく予期していなかった。200メートルバタフライの記録を失ったのは、とくにつらい。人生の半分以上、その記録を持っていたのだから。
バタフライはもともと姉ホイットニーの得意種目だった。だから単に「これは私の記録だ」と言うよりも、さらに重要な意味を持つ。バタフライは長いこと、フェルプス家の得意種目だったからね。
多くの記録を長く保持できるかどうか
100メートルバタフライの記録が破られた後、ボブ(ボウマン、長年のコーチ)に、「神に誓う。400メートル個人メドレー記録が破られたら、コロラドスプリングスでトレーニングのために会おう」とテキストメッセージを送った。今のところ、この記録はかなり「安全」だと思う。
2つの記録が長持ちしなかったのは残念だが、若い人たちが記録を破るのを見るのは大好きで、すばらしいことだと思っている。スポーツが成長し進化し続けるには、そういうパフォーマンスが必要だ。完全に手に負えない記録があるのなら、人々は「オーマイゴッド、努力の必要なしだ!」と言うだろう。
――あなたは2008年の北京大会での記録的な8つの金メダルをはじめとして、誰も超えることのできないほど多くの成果を上げてきた。28個のオリンピックメダルという記録を含む業績は、一度の大会でなくなることはない。あなたもそう考えているのでは。
韓国でケーレブが8個のメダルを獲得した後、「ケーレブ・ドレッセルがフェルプスを上回る」という見出しを目にしました。でも上回らなかった。私が2007年の大会で7つの金メダルを獲得したとき、5つの世界記録を打ち立てました。クリストフ・ミラークは世界記録を1つ樹立した。私は39だ。
だからこれからも続けて、記録をもう10回破ってほしい。18年間保持してほしい。長く保持することが大事だ。今週、多くの人からオリンピックに関するいろいろな「記念」についてメッセージを受け取った。200メートル個人メドレーで4大会連続の金メダルを取ってから3周年、北京で400メートルのフリースタイルリレーの金メダルを獲得してから11周年、と。