「ダメ夫」と同情で結婚を続けるべきなのか? パチンコで会社の金を横領し、解雇された夫

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勘違いのない結婚などほぼありませんが、それを双方の努力で軌道修正していくのが結婚生活です。確かにあなたの勘違いは、若気の至りにしてもひどい勘違いでした。結婚の責任はあなたにもあるわけですが、その責任をあなたは十分に果たしたと思います。

彼にとってはラッキーなあなたの勘違いでしたが、それをラッキーな結婚に変える時間は、彼には十分にありました。そうならなかった責任のほとんどは、彼にあります。

「結婚は判断力の欠如・離婚は忍耐力の欠如」という言葉は、フランスの劇作家、アルマン・サラクルーの名言だそうです(ここでは関係ありませんが、「再婚は記憶力の欠如」と続きます)。結婚の時点であなたの判断力が欠如していたとしても、その欠如を補って余りある努力をあなたはしてきました。そしてもし離婚しても、あなたは忍耐力が欠如していると誰からも責められないほど、我慢もしてきました。

うれしい勘違い結婚もある

未婚の人たちが結婚に対する負のイメージを増幅しないよう申し添えますが、私の周りには、うれしいほうの勘違い結婚をした人もたくさんいます。

ある人は、自分の育った環境のせいで、結婚すればそれぞれの利害が対立し、夫婦げんかは織り込み済みで、夫のきょうだいとは仲が悪くなるものだと思い込んでいました。

ところが夫の5人きょうだいは、それぞれが豊かでない給料の中から、毎月積立金を出し合って貯金し、お互いの家のお祝いや家族旅行に充てる仲のよさでした。

70歳を過ぎた今も、夫と話しているときがいちばん楽しく、夫とその家族のおかげで自分は人として成長できたといつも感謝しています。すばらしい勘違い結婚もあるものだと感動したものでした。

昔から、結婚は添うてみないとわからないと言いました。勘違いや想定範囲外の出来事は、お互いの愛情や努力と妥協や忍耐で乗り越えるものだという意味でよく使われました。

問題はその“勘違いの程度”です。彼は家族にとっていちばん大切な時期から今に至るまで、物心両面であなたの相棒ではありませんでした。今、努力してきたあなたが耐えられないなら、あなたの勘違いを勘違いのままにした責任を、彼は負わねばなりません。

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