「採用してから育てる」がNGなこれだけの理由

採用の失敗が引き起こす大きなデメリット

「取りあえず採用してから育てればいい」と妥協して採用活動を行うと、企業と求職者、お互いに傷だけが残ることになります(写真:YinYang/iStock)
採用の失敗は、思った以上のダメージを与えます。「取りあえず採用してから育てればいい」と考えがちですが、それは大きな間違いです。売上の減少のみならず、会社全体としてさらに大きなダメージを受けることになります。採用の失敗が引き起こす大きなデメリットを採用コンサルタントの酒井利昌氏の著書『いい人財が集まる会社の採用の思考法』から一部抜粋し再構成のうえお届けします。

イメージ通りの人が応募してきた!

「イメージ通りの人が応募してきた!」――。

これは、従業員数250人の専門商社の事例です。採用コンサルティングに入った初日、採用担当者が最近起こった出来事として私に打ち明けてくれました。数カ月もの間、中途採用活動をしてきたものの、なかなか要件に合う人財が現れない状況が続いていたと言います。

早くいい人財を見つけなければ現場に示しがつかないと焦っていた、そんなある日、人材紹介会社(エージェント)から1人の職務経歴書が送られてきました。「まだ若いにもかかわらず、前職では複数拠点のマネジメント経験がある」。会ってみようと思うには、十分な内容でした。

「イメージしていた人物像に近い!」そう直感し、すぐに面接の段取りをしました。面接はトントン拍子で進みました。社長も、いつもは辛い評価を行う重役も、「いいんじゃないか」と判断。

そうとなればスピード勝負です。「内定通知」の段取りと、フォローの進め方をエージェントと打ち合わせしました。応募者も当社に好印象を持っているようですが、選考に進んでいる会社が複数あるので、すぐに結論は出せないとの情報。

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