こじらせ女子を有名にした「恥ずかしい戦略」 17歳「ポンコツ」の私がサードドアを開く瞬間

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レールの敷かれた道を歩くって簡単ですよね。でも、それって思考力低くないですか? やり方が決まっているものって、やりやすいし、できますよね。誰かに完全プロデュースしてもらえたならどんなに楽かと思うこともありますけど、それは、うれしくも楽しくもないし、幸せじゃない。

私はレールを打破する自分なりの方法を見つけたんだと思います。打破していく中でつらくてもギブアップしない方法。誰かとつながるからには、その人に何か献上できるものがないといけないんじゃないかって、ずっと思っていたんですけど、実はそんなことないんです。

思いきってやりたいことを正直に言ってみると、意外と人って助けてくれる。「やりたいことを言う、しかもずっと言い続ける」ってすごく大事だと思います。ただ、そこで必要になってくるのは「信用」だと思うんです。私は遅刻しないとか、クライアントに失礼な態度をとらない、粗雑なことはしないといったことを、徹底して気をつけていました。

失敗から関係が生まれる

今の若い人は、全般的に人間関係が希薄だと思います。でも、会ってつながらないと、何も始まらないんですよね。実際に人に会って難しいことに挑戦する……もしかしたら失敗するかもって、やりたいことがあっても諦めがちですが、もともと失うものなんてない。

何も持っていない、何者でもない自分なんだから、いくら失敗しても大丈夫。減るものじゃないし、悪いことじゃない。失敗したって、それは誰にも知られない小さな失敗でしょう。しかも、失敗すれば、学べますよね。

それと、あまりトントン拍子にうまくいきすぎると、逆に失敗しますよ。たまたま成功してそれでSNSで発信ばっかりして、リアルに人とつながることをしていないと、たった1つの発信で足元をすくわれることがあります。フォロワーが例えば3万人いたとしたら、それは3万の銃口が向けられているようなもの。そこで後ろ指さされないように、リアルに失敗して学んでいくべきなんです。

不安はないですか?怖くないんですか?って聞かれたら、それはありますよ。漠然とした不安がある。ドアの開け方がわからない。ちょっと手を伸ばしたら届きそうなのに、手が届かない不安。つらいです。あの子にはできるのに、なんで自分にはできないのか、なんでだろうって。

でも、失敗しても助けてくれる人も、結構いるんですよ。ひょいっと引き上げてくれる。そこは、助けてあげたいと思わせる、やっぱり「信用を売る」ということが大事だと思います。

失敗しても、人との関係性が修復してくれるんです。そしてさらに「失敗が関係をつくる」。失敗を人と一緒に乗り越えていけば、信頼関係が生まれます。つらいときを一緒に乗り越えたら、その信用が担保になって、小さなドアが1つひとつ開いていく。そしてドアとドアをどうつなげていくか、種をまくように1個1個、人生に自分の線路を敷いていくんです。

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