こじらせ女子を有名にした「恥ずかしい戦略」 17歳「ポンコツ」の私がサードドアを開く瞬間
ちょうどインスタとか新しいプラットフォームが出てきて、広く偶像的な人気を得ている人もいたんですけど、私はそこじゃないと思って。
実際、私は友達ができなかったり病気になっていたりしたので、「ネガティブ路線」で共感してもらえたらいいな、って思っていました。私と同じような、そういう人は世の中に一定数いるだろうし、もしその人達と共感し合えたなら、長くファンでいてもらえるんじゃないかって。
当時はそんなことは無意識で、がむしゃらにやっていたんですけど、今は、そうやっていたことが形になったんだってわかります。この本を読んで、「私がやっていたのはそういうことなんだ」って気づくことができたんです。
ポンコツで面白い
私は、最初のとっかかりを得るのに、歩くことから始めました。原宿に行って、本当に足を使って営業したんです。美容室のカットモデルを探している人から声をかけられるようにするためにはどうやって歩いたらいいかとか、まさに「歩き方」から考えた。アルバイト先まで、家の近くじゃなくて原宿を選んでました。
ブログもめちゃめちゃ書きました。この本に出てくる主人公と同じように、最初は、徹底的に人をまねるところからしました。ちょうどアメブロが出てきたころで、たくさん読まれてる記事をまねて、カフェに行ったり、写真をアップしたり、1日に何回も更新したりして。
私はいつも高校生ブログの閲覧ランキングで50位以内に入ってたんですよ。そしたら、ウェブメディアの人に「ポンコツで面白い」と思ってもらったみたいで(笑)、声をかけてもらって、さらにフォロワーの数が伸びていきました。
どうしてうまくいったのかと思うと、私がそのとき初めて「ほかの人と違う考え方」ができたからだと思います。突拍子もないとか、破天荒であることって、若者の特権だと思うんです。だって、24歳でスナップされるかも、って思って原宿を歩いていたら、たぶんみんな心配になりますよね。でも17歳なら、許される。
当時は必死でした。「自分がどう生きていったらいいのか?」なんて、誰も教えてくれない。学校の勉強じゃないから、ゴールがあるものじゃないんです。確固たる正解がないんです。だから、自分でつかみとらなくちゃいけない。
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