規模拡大より「やりたい気持ち」を重視する理由

内田和成×遠山正道「好きになる組織」論

内田和成氏(左)と遠山正道氏(右)の議論はさらに白熱(撮影:黒坂浩一)
早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成氏は、近著『右脳思考』の中で、優れた経営者はロジカル思考だけでなく、直感や勘など右脳的要素もうまく活用していると説く。
一方、スープストックトーキョー、ネクタイ専門店「giraffe」、GINZA SIXに出店し話題になった「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」など独自の感性で多様な事業を展開し、直近ではアートにビジネスやテクノロジーなどを掛け合わせた事業に取り組むスマイルズ代表取締役社長の遠山正道氏。この両氏が企業経営に必要な新しい発想や思考法について、WASEDA NEOで語り合った。
1回目は「好き」を起点とした事業の興し方を話した。2回目は、事業を「好きになる」「面白がる」ための組織のあり方について意見を交わした。

好きなことをするためのリーダーシップ

内田:自分の好きなことばかりやっていると、普通はほかの人がついてこないのですが、遠山さんの周りには、サポートしてくる人や、面白いから一緒にやろうという人が多くいらっしゃる気がします。

『右脳思考』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

自分のやりたいことを示して「この指とまれ」と募るのか。それとも、自分1人で勝手にやっているうちに、気づくと人が寄ってきて、助けてくれるのでしょうか。

遠山:私自身は何か意識して恣意的にやっていることはありません。そこは、やはりスープストックトーキョーが一応成功して20年続いてきたことが大きいと思います。小さくてもいいので、何か成功体験があると、自分の自信にもなり、周りからの見られ方にも影響しますね。

内田:スマイルズでは、スープストックトーキョーの担当者はずっとスープストック事業、ネクタイの担当者はずっとネクタイ事業というように、事業ごとに違う人が担当するのか。それとも、スープをやっている人に、今度、ネクタイをやろうと持ちかけるのですか。

次ページ役所と企業の予算というの考え方の違い
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 今見るべきネット配信番組
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
人気の動画
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT