堀江貴文「気まずい人間関係は切ってもいい」 「昔話をする友達」を持ちたくない理由

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僕はビジネスを始めて、見える世界のステージがハイスピードで変わっていった。変わるごとに、出会った友達や仕事仲間とは話が合わなくなり、「捨てて」きた。思い切りがいいのではない。

どこか自分に課していた部分もあっただろう。「次のステージでうまくいかなくなったときに、以前のような交友関係に戻れる」という保険をかけたくなかった。 

人間関係はリセットしてもいい

仕事で成功していくにつれて、人間関係のリセットを繰り返し、新しい刺激的な友達をつくっていく。それが僕のスタイルだ。

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人間関係をリセットすることは、痛みを伴うこともある。オン・ザ・エッヂの創業メンバーが去ったときは、気持ちのうえでは完全に整理できていたけれど、心の奥のほうでは多少の痛みを感じたものだ。

「捨てる」痛みは、ゼロにはできない。しかし、痛みを感じないくらい忙しく、やりたいことに熱中していればいい。痛みがあるというのは、ヒマな証拠なのだ。

友達をリセット――。私にはできないという人もいるかもしれないが、そんなことはない。むしろ、いま大事にしている友達や仕事仲間に、何かが縛られていないか? 見つめ直してみるといいと思う。

もしくは「捨てられたくない」と、必死にしがみついているのは、あなたのほうなのかもしれない。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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