人手不足を理由に採用基準下げた会社の行く末 「入社してから育てる」がNGなこれだけの理由
ディスコの「2019年卒採用マーケットの分析(就職・採用戦線総括)」によると、就職先企業を最終的に決めた理由のトップは、「社会貢献度が高い」(32・1%)となっています。就職先の決定においては、会社ホームページ、説明会、選考、社員との関わりなどを通じて、自分自身に合っているかを総合的に判断するものです。
その判断材料の中でも、「社会貢献度が高いか低いか」がトップというのは、どういうことか。つまり、自身の価値観と企業の価値観が合っているかどうかを重視する傾向にあるといえるでしょう。なぜなら、社会貢献度は、企業規模や給料などの「外見」情報ではなく、経営理念、ミッション、ビジョン、社員行動指針などの「性格」情報だからです。「価値観と価値観とのマッチング」こそ、真のマッチングです。
人数は妥協しても基準は妥協してはいけない
「働かせてみないとわからない」は、求職者の人生を軽視している企業姿勢です。「事業していくうえで大切にしている価値観」と「生きるうえで大切にしている価値観」とがマッチングしているかどうか、真剣に向き合うのが正しい企業姿勢です。その姿勢を持っている会社に人はひかれ、集まってくるのです。だから、採用基準を下げてはいけないのです。
「価値観が合う人を採用する」
この採用基準に満たない人は絶対に採用しない。採用人数は妥協しても、採用基準は妥協してはいけません。
まったく違う価値観を持つ人を採用して組織運営をするのは大変です。「金で雇われた兵士」と「志を持った兵士」とが戦ったら、どちらが勝つかということです。大企業は、傭兵(金銭などの利益により雇われ、直接に利害関係のない戦争に参加する兵)ばかりの集団です。中小企業こそ、「経営理念」という共通の目的や価値観を掲げ、これに共感する人を集めること、そして、その人たちを組織にしっかり浸透させねば勝てません。
いい人材を集める会社ほど、経営者自らが人材採用の先頭に立ち、価値観のマッチングを盛り込んだ採用基準を設定し、求める人材を獲得しています。
あなたの会社の採用基準は、先天的能力と後天的能力をしっかり整理できていますか? 「価値観」のマッチングを最重要視していますか? これを機に、御社の採用基準を今一度見直してみてください。
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