東洋経済が毎年作成している新・企業力ランキング(最新版のトップ200社はこちら)。主に財務面から企業の真の力を探ろうというものだが、業種ごとの上位企業の顔ぶれはどうなっているのだろうか。2014年版の今回も、18の業種に分類、「ベスト20」を作成した。
デンソーなど健闘、JTは食料首位でも総合100位逃す
まずは、主要業種における「トップ企業」をご覧いただこう(下表参照、順位は全業種を通しての総合順位)。
「水産・農林業/鉱業/建設業」の国際石油開発帝石は総合ランキングでも3年連続1位と圧倒的な強さを誇る。他に「電気機器/精密機器」のファナックが2位になるなど総合10位内に入った業種別トップ企業は7社となった。
それに対して、「食料品」のJTは総合ランキングでは118位と業種別の全トップ企業中唯一総合100位入りできず。「繊維製品」東レ85位、「その他製品」グラファイトデザイン96位、「不動産業」三井不動産98位なども100位入りはしたものの、業種トップとしての存在感を総合ランキングではあまり発揮できていない。
一方、業種内の動きでは、新しい顔ぶれも続々と登場している。
「陸・海・空運/倉庫・運輸」のスカイマーク、「情報・通信業」のヤフー、「その他製品」のグラファイトデザイン、「小売業」のスタートトゥデイ、「サービス業」のディー・エヌ・エーは規模的には劣るが、大手企業を抑えて業種トップとなっている。
2006年以降の総合ランキングの上位企業を見ても、「情報・通信業」、「サービス業」など新興企業が目立ってきた(上表)。
第1回(2006年データ)では、いわゆる大手企業がずらりと並ぶが、第4回(同2009年)にヤフーが3位に初登場。その後、上位の常連となった。続く第6回(同2011年)にディー・エヌ・エーが5位、今回の第8回(同2013年)では5位グリーと上位企業も新陳代謝が激しくなっている。
次ページ以降では、各業種別のトップ20企業を詳しく見ていこう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら