トヨタブランドの強さ健在、電力は軒並みランクダウン
「輸送用機器」は1位デンソー(4位)、2位トヨタ自動車(16位)、3位アイシン精機(22位)とトヨタグループが上位を独占。9位豊田自動織機(46位)、10位ダイハツ工業(74位)まで含めると10社中5社となり、「トヨタ」ブランドの強さが目立つ。
「その他製品」は1位カーボン繊維製ゴルフクラブシャフト製造が柱のグラファイトデザイン(96位)が唯一の総合100位以内。4位凸版印刷(235位)、5位大日本印刷(327位)はいずれも前回の業種順位(凸版印刷2位、大日本印刷1位)から大きく下げた。
電気・ガス業は1位東京ガス(26位)、2位大阪ガス(125位)、3位大多喜ガス(578位)とガスが上位を独占した。電力会社は原発停止で火力発電中心となり、燃料費が大幅に増加。すべてを値上げでカバーすることはできず、業績も大幅に悪化した。
このため、前回総合2000位以内にすべて入っていた電力9社も、中部電力(前回377位→今回692位、以下同じ)、関西電力(567位→1477位)、中国電力(611位→1482位)、九州電力(698位→2001位以下)、東北電力(1280位→2001位以下)、北陸電力(1449位→2001位以下)、東京電力(1844位→2001位以下)、北海道電力(1873位→2001位以下)、四国電力(1975位→2001位以下)と軒並みランクダウンした。
今後も、原発再稼働は不透明で円安の影響もありエネルギー調達コストは増えるだろう。価格転嫁も進めるが限度もあり業績回復の見込みは薄い。次回ランキングはさらに厳しい結果が予想される。
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