東洋経済オンラインとは
ライフ

渋野日向子が笑顔に秘めた圧倒的強さの内面 胸を打つ言葉の数々が驚異的な好感度を生む

10分で読める
  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

「実力と実績のある選手をほとんど意識していなかったの?」、それどころか「優勝争いしていた選手の名前をちゃんと知らないの?」と驚かされた人は多いでしょう。さらに渋野さんは、「世界のトッププロと優勝争いをして学べたことは?」という質問にも、「学べたこと? 何を学んだんだろう……? 学びに行ったんですけどね……なんか優勝しちゃったんでわからないです。すみません(笑)」と答えて記者たちを沸かせました。

もちろん、どこまでも率直な渋野さんは、このような脱力したコメントばかりではなく、今後を見据えた力強い言葉も忘れなかったのです。「今年の目標は、日本のツアーで1億円プレーヤーになること」「まだオリンピックくらいまでしか考えられていないですけど、将来は賞金女王にもなりたいですし、今のジュニアの子たちの見本になれるように頑張りたい」と宣言しました。

長らく「より成長するためにはライバルの存在が必要」と言われてきましたが、渋野さんを見ていると、「自分の能力を引き出すために、ライバルは必ずしも重要ではない」と感じさせられるのではないでしょうか。

「ゴルフよりソフトボールが好き」の正直さ

渋野さんは羽田空港の会見で、自ら会場の机やイスをセッティングし、終了時には左右に6回も頭を下げていました。ゴルファーなのに「ゴルフと(かつてプレーしていた)ソフトボール、どちらが好き?」と聞かれて「ソフトボール!」と笑顔で返す正直さも含めて、日本中の人々から愛されるキャラクターであることは間違いないでしょう。

ゴルフは、「わずか直径42.67ミリ強の小さなボールを数百メートルにわたって運び、自然の影響を受けながら、直径108ミリの小さなホールに入れる」という正確さや緻密さを競うスポーツ。「どんなスポーツよりセンシティブでメンタリティーが重要」と言われるからこそ、謙虚すぎずビッグマウスでもない彼女のコメントに奥深さを感じますし、ビジネスパーソンにとっても参考になるでしょう。

来年の東京オリンピック出場を懸けた争いもこれからヒートアップするだけに、今回のプレーを見られなかった人からも、渋野さんは注目されそうです。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象