渋野日向子が笑顔に秘めた圧倒的強さの内面 胸を打つ言葉の数々が驚異的な好感度を生む

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「黄金世代はどういう存在?」と聞かれた渋野さんは、「学生時代とか私は全国では活躍できなかったんですけど、黄金世代のみんなは上のほうにいて私はみんなを目指す立場にいました。今は私の名前も(黄金世代の中に)出していただいて、『代表になれているのかな』と思えるとうれしいですし、同い年が活躍しているのは刺激になります」と、これまでの経緯と自分の立ち位置を冷静に語りました。

さらに、「黄金世代の強さの理由は?」という質問には、「私たちの世代は、『宮里藍さんに影響されてゴルフをはじめて、プロになりたい』と思った世代なので、みんなすごく強い意思を持っていて負けず嫌いです。怖いもの知らずというか、自分もそうですけど、ガンガン攻めていくところはすごいのかなと思います」と、再び冷静に分析。同世代として意識はしていても、バチバチと火花を散らしているわけではないようなのです。

実際、ある記者から「勝さんが15歳で優勝したときなど焦りはあった?」と尋ねられた渋野さんは、「まったくないです。自分は自分のペースでと思っていましたし、全然レベルも違ったので、割り切っていましたし。でも『こうなりたいな』とは思っていました」とあっさりコメント。ライバル関係をあおって盛り上げたいメディアの思惑を軽やかにスルーしてしまったのです。

優勝争いしていた選手名をうろ覚え

また、「AIG全英女子オープン」でのライバルに関しても、渋野さんのコメントは記者たちを拍子抜けさせるものでした。「最終日、他の選手のスコアは見ていた?」と聞かれた渋野さんは、「ボードはずっと見ていて、私がどういう位置にいるのか、何打差なのかを見ていました」と即答。

しかし、次の「世界ランク1位のコ・ジンヨン選手(韓国)も優勝争いに加わっていましたが、どういった選手が気になりましたか?」という質問に、「サラ選手?(アメリカのリゼット・サラス選手)はずっと上位にいましたし、コジヨン?選手も上位にいましたので、『2週連続優勝争いってすごいな』(コ・ジンヨン選手は前週の大会でも優勝)と思いながら見ていました」と、まるで他人事のように答えたのです。

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