暑さと冷房で疲れている人が実践すべき食習慣 暑い時期に意外と忘れがちなのが「油」だ

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そのようなことから、活性酸素の分泌が増えるこの季節、とくに8月は、オメガ6脂肪酸などの新たに炎症を起こすような食材を控え、炎症を抑えるオメガ3脂肪酸を含む食材を取り入れると、炎症体質を脱することができます。活性酸素の標的とされる「細胞膜」はオメガ3脂肪酸を材料としているからです。具体的には、神経伝達物質や赤血球、血管内皮細胞などの細胞膜の材料となり、血行を改善してくれます。

青魚はオメガ3脂肪酸を、お肉はオメガ6脂肪酸を多く含みます。今月は、肉か魚を選ぶシチュエーションでは、魚を選ぶようにしましょう。

そして、オメガ3脂肪酸は、記憶力や頭の回転にも影響します。ストレスによる活性酸素から身を守るだけではなく、発想力や企画力などが低下していると感じるときにも、意識して取るようにしましょう。

8月の体意識 暇なときに足首を回そう

暑いのに、足だけが冷えているということはないでしょうか? 体の熱は、血液によって全身に運ばれています。血行が滞っていると、心臓から遠く、重力の影響も受ける足先が冷えやすくなります。

それなのに、寝るときは、足の裏が熱くなるという人もいます。寝るときには深部体温を下げる必要があるため、抹消の血管を広げて手足から熱を放出します。しかし、どこかで足の血行が滞っていると、熱がとどまり、熱さを感じてしまいます。とくに暑い夜には、ひどく足の熱さを感じて寝苦しくなる人も多いかもしれません。

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そこで、この時期は足首を回して、日中の足の冷えと夜中の足の熱さ対策をしましょう。暇なとき、足が冷えたとき、むくみを感じたときなどに、とにかくデスクの下で足首をくるくる回すだけです。

気候に振り回され、活性酸素がたくさん出るストレスフルなこの時期は、生活の質を1つずつ高めることを考えていきましょう。ちょっとしたことにもやる気が湧かなかったり、気持ちを穏やかに保つのが少し難しい月ではありますが、すべて「ダルいから」と何も取り組まなければ、後悔を感じてしまうかもしれません。

心と体に与えられたダメージを、日々の食事で着実に修復していきましょう。

大久保 愛 薬剤師、漢方カウンセラー

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おおくぼ あい / Ai Okubo

秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。薬剤師となり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人ではじめて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳を始め医療と美容の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の女性の悩みに応えてきた実績を持つ。現在も「東洋食薬ライセンス:食薬マイスター」「漢方生薬研究所」などを監修。

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