SNSで疲弊している人は「名言」を読むといい 齋藤孝が選ぶ「心を支える日本人の名言」
「いいね!」を求める心があなたを疲弊させる
心は移ろいやすく、今日は調子がよくても、明日にはどうなるかわかりません。フラフラと動きやすく折れやすい心だから、支えてくれるものが必要です。それが名言です。名言は、読んでなるほどと言って終わらせるのではなく、心の支えとして使うべきなのです。
近年また名言に注目が集まっているように感じます。それは、氾濫する言葉の中で「拠り所」を見つけるのが難しくなっているからかもしれません。
インターネットが発達し、SNS全盛の現代には言葉があふれています。暴力的な言葉、ネガティブな言葉。一見正しいようだけれど、その正しさを押し付けてくるような言葉。言葉に振り回されていると、エネルギーは消耗します。
SNSに日常思っていることをアップしたり、LINEなどのコミュニケーションツールでやり取りしたりすることが多い現代では、言葉を発信する機会が圧倒的に多くなっています。
それは、つねに評価にさらされることと紙一重です。「いいね!」の数、リツイートの数、相手からの反応。評価を前提に発信しようとすると、無意識に言葉を修正してしまいます。
それは大きなストレスです。本来の自分、自分の人生というものを大切にしていないのですから。結局、発信するほどエネルギーを消耗していきます。
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