日本人とフランス人「休み方」はこんなにも違う なぜフランス経済は休みだらけでも回るのか

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エマニュエル:それじゃあ次はどんなタイプのバカンスの過ごし方があるかについて話してみよう。

最も典型的なのはやっぱり海辺のリゾート地である南仏やブルターニュやノルマンディーの海岸地域で別荘やアパルトマンを借りて過ごすバカンスだね。

次に人気なのが、ワイン街道を巡る旅。車でさまざまなワインの産地を巡り、試飲しながら気に入ったワインをお得な価格で購入する。ワイン街道はフランスではボルドーやブルゴーニュ、南仏、アルザスなど各地にあり、これもまたワインやシャンパンなどのフランスのアルコール製品の発展に貢献している。

地方の星付きレストランを巡る旅も

くみ:日本も日本酒の文化があるから、酒蔵を訪ねる旅も珍しくないよね。

フランスのワインやシャンパン、カルバドスなど蒸留酒は日本でも人気だから、愛好者は日本からの観光客であってもそういうツアーに参加する人は結構多いと思うし、私も日本からの愛好者と一緒にシャトー巡りをしたこともある。だから、そういう旅は日本人にとっても比較的なじみがある気がするな。

エマニュエル:そのほかには星付きレストランを巡る過ごし方もある。まずミシュランやゴ・エ・ミヨのガイドなどであらかじめ評価の高い特定の地域のレストランをピックアップして、その地域で自然の中を散歩したりしながら何日もかけて目当てのレストランを巡って移動するんだ。

僕もこれは何回かやったことがあるけど、地方の星付きレストランはパリよりも値段が安いところが多いので、割と気軽に入れるし、いろんな地方のおいしい料理が堪能できてとても楽しかった。

くみ:これも美食家が多い日本人にとってはなじみやすいバカンスだね。パリを訪れる日本人観光客も、美食を楽しむのが大きな目的の1つである人は多いはず。まあでも、限られた時間の都合上、自然の中を散歩する楽しみまで組み合わせられる人は少ないかも。

エマニュエル:それからさっき少し触れたけど、クラブメッドのようなバカンス村で過ごすというのも割とポピュラーだね。ここではさまざまなアクティビティが提供されて、家族同士や知らない人同士で知り合いになる機会が多いのが特徴かな。クラブメッドは世界中に展開していて、実は出会いの場としても利用されている。

くみ:クラブメッドはフランスに来る前から知ってたけど、地中海クラブの略ってことは最近まで知らなかった。それに出会いを求めてそういうのに参加するバカンスもあるっていうのも知らなかったな。結構本気で交際相手を探す出会い系サイトもフランスは多いものね。日本でも需要はありそう。

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