お腹の脂肪が落ちる!「プチ糖質制限」5大秘訣 「40代でもお腹は凹む!」とっておきの方法は?

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「自分ではとっていないつもりでも、糖質をとってしまっていた」というような「隠れ糖質」は、実は普段の食生活に多く潜んでいます。

【5】実は食べていた「隠れ糖質」を見抜く

「プチ糖質制限」で意外な盲点になるのは、「気づかずにとっている糖質=隠れ糖質」です。

「糖質制限をしているのに全然効果がない」という人がいますが、話をよく聞いてみると、自分では気づかないところで糖質をとっていたりするのです。

主食となるご飯やパン、お菓子以外にも 「糖質を含む食べ物」は結構あるものです。野菜では、じゃがいも、さつまいもといったイモ類のほかに、れんこん、かぼちゃ、そら豆なども糖質が多めです。

果物は、バナナ、ぶどう、もも、なし、マンゴー、柿なども糖質が高くなっています。シロップ漬けの缶詰は、もちろんもっと高いです。スポーツドリンク、市販の野菜ジュースなども糖質が高めなので注意しましょう。

そして、意外に見落としがちなのは調味料です。とんかつソース、ケチャップ、オイスターソース、みりん、ドレッシングなど、糖質が高いものが結構あります。調味料は「かけすぎない」「使いすぎない」の2つに気をつけてください。

糖質は「多すぎず、少なすぎず」で、お腹は十分へこむ!

どうしても「完全な糖質制限」がダイエットへの近道に感じられますが、厳しい糖質制限をすると、エネルギー不足になりやすく、だるくなる、やる気がなくなるなどの症状が出ることもあります。

私自身も、以前、完全な糖質制限を無理に行ってしまい、エネルギー不足となってやせこけた老人のような状態になってしまった経験があります。

だから「完全な糖質制限」はおすすめできませんし、長続きしないと思っています。

糖質は多すぎず少なすぎず、上手にとることが重要です。無理に完全な糖質制限をしなくても、「プチ糖質制限」だけで、「お腹をへこませる」のが目的なら、十分効果は期待できます

「プチ糖質制限」をすることで、「太りやすくなる」といわれる40代以降でも、「内臓脂肪」を落とし、「見た目」も若返った「健康な体」に近づくことができる、私は実体験からそう確信しています。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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