そして、重要なことは、男女の間には1割の乖離があるということです。2015年の出生動向基本調査から年齢別にその詳細を見てみましょう。
結婚意欲は女性のほうが高い
20~39歳までの年齢では、すべて女性のほうの結婚意欲が高いことがわかります。男女差分でいえば、25~29歳が16%も女性の結婚意欲が高くなっています。つまり、未婚者の絶対数では「300万人の男余り(20~50代の場合)」ですが、結婚意欲に関しては女性のほうが上回っているのです。単に未婚男性の人口が多くても、結婚意欲がない相手では結婚の対象にはなりえません。
この結婚意欲の違いを、結婚適齢期といわれる20~34歳までの未婚男女の人口差にあてはめてみましょう。単純な未婚男女の人口差では、99万人もの男余りです。しかし、結婚意欲の違いを乗じると、結婚したい人口は男299万人に対して、女308万人と、男女逆転して約9万人の女余りとなってしまいます。
20代だけに限ると、未婚人口差では55万人の男余りなのに対して、結婚したい人口で考えると25万人も女余りになるということです。これが、男余りといいながら、実際の婚活において女性が苦労する要因なのです。
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