「金がないから結婚できない」――。
そういう未婚男性の声をよく聞きます。実際、経済的に「結婚どころではない」という層も確かに存在します。以前、『収入重視女と容姿重視男に未婚が多いワケ』という記事で、20~50代未婚男性のうち年収400万円以上は3割にも満たないというお話をしました。
アラサー男性・未既婚別の年収比較
その際、「世の中の未婚男性ってそんなに年収低いの?」と驚かれた方もいました。現実に、平均初婚年齢周辺であるアラサー世代(25~34歳)男性の年収分布を未既婚で比較すると、既婚より未婚のほうが低年収領域に集中していることは明らかです。
とはいえ、当然ですが、これは、結婚している男性全員の年収が高いということを意味しません。
既婚男性のメインボリューム層も年収300万~400万円未満であり、約65万人もいます。年収400万円未満全体でも122万人、全既婚者の46%を占めます。つまり、アラサー世代の男性の半数近くは400万円未満の収入でも結婚していることになります。もちろん、これは全国平均ですから当然、大都市と地方とでは異なります。
今回は、男性に限定して「結婚できる/できない」のエリアによる年収格差について深堀りしたいと思います。もちろん、結婚において男性の収入だけが問題となるわけではありません。
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