「なかなか決められない人」と決断できる人の差 あなたが「物事を決断できない」5つの理由

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つまり、人生というのは、何がどうなるかは予測できないものなのです。そして、すでに起こった過去の事実も、考え方や捉え方ひとつで、よくも悪くも一瞬でどちらにでもなるのです。決断ができる人はそのことを知っています。だから、決断した後に起こる出来事に一喜一憂しません。その出来事を受け入れ、そのたびに最善と思える決断を繰り返していくのです。

人生は決断の連続です。しかし、先のことを完全に予測することは不可能ですから、その時点でベストと思える決断をしていくしかないのです。また、1度決めたことは「絶対」ではありません。状況や環境が変われば、修正する必要がありますし、変えてもいいのです。このようなことを知っておくと、失敗を恐れずに「決める」ことができるようになるでしょう。

ポイント:失敗と思っても、それがかえってよい結果につながることもある

決められない人は欲張る

3.  決められない人:あれもこれもと欲張る
     決断できる人:1つに絞り、他の選択肢は捨てる

お昼に何を食べようかと迷ってしまい、なかなか決められなかった経験はありませんか?

とくにレストラン街などに行くと、ラーメン屋、うどん屋、そば屋、寿司屋、焼肉屋、和食、中華、イタリアン、フレンチ、ファストフードなどなど、いろいろなお店がありますので迷ってしまうのも無理はありません。

じつは、この原因は選択肢(情報)が多すぎることにあります。選択肢が多すぎると、「あれもいい、これもいい」となって、なかなか決められないケースが多いのです。つまり、ほかの選択肢をすべて捨てきって1つに絞ることができないのです。

仕事も同じです。自分に能力があると思っている人は、能力があるからいろいろな仕事ができると思っています。だから、1つに絞ろうとしません。でも、考えてみてください。運動神経のいい人が、プロ野球選手とプロサッカー選手とプロバスケットボール選手になろうと思って、実際に3つともプロになれる人がいると思いますか。

昔、NBAで「バスケの神様」と呼ばれたマイケル・ジョーダン氏が野球に挑戦したことがありましたが、結局、結果は出ませんでした。「あれもやりたい、これもやりたい」では、結果は出ないのです。結局どれも中途半端で終わってしまうことでしょう。

何をやるかを決めかねているうちに時間だけが過ぎて、そのうち体力が衰えたり、より能力の高いライバルが出てきたりして、いざ決めたときにはチャンスを逃がしてしまっていた……ということになりかねません。

一流の選手は、最初から、何か1つに絞って集中しています。決断できる人は、余計なことを考えず、欲張らずに、1つに絞ったら、ほかの選択肢は捨てているのです。

「決める力」は、ズバリ「捨てる力」であるといっても過言ではありません。「決めきる」とは、「捨てきる」ことができるかですね。

ポイント:何かを決めることは、何かを捨てることである
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