ミッキーvsキティ、JR2社「コラボ対決」の裏側 新幹線から在来線まで、西日本と九州の戦略
近年はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の人気が急上昇中。九州からUSJに向かう客も多く、TDLも指を加えて見ているわけにはいかない。そのため、「九州エリアでディズニー人気を掘り起こすためにJR九州と組んだのではないか」と見る鉄道関係者もいる。
車両の外観には巨大なミッキーマウスが描かれ、車内にも座席のヘッドカバーなど、ミッキーマウスのアートが散りばめられている。
九州新幹線は今年の3月で車内販売を終了したが、このラッピング列車は一部の便に客室乗務員が乗務し、オリジナルグッズの車内販売を行う。「グッズの売り上げは運行開始から約1カ月で1000万円を超えた」と、JR九州の担当者はホクホク顔だ。
「ソニック」にもミッキーが
5月30日からは「青いソニック」の愛称で知られる在来線特急車両「883系」にもミッキーマウスをデザインした車両1編成が登場した。博多―大分間、大分―中津間を8月下旬まで走行する。7両編成のうち、4号車と5号車にラッピングを施している。
車内に特別な装飾は施されていないが、883系の座席のヘッドレストはもともとミッキーマウスの耳と頭を想起させるデザインである。883系がミッキーマウスデザインとなるという知らせを聞いて、ニヤリとしたファンも多いことだろう。
さらに8月1日から11月27日までは、ミッキー新幹線の第2弾が運行する。今度はミッキーマウスに加えてミニーマウスもデザインされる。8月1日から9月1日までの間は、ミッキー新幹線第1弾と第2弾が並んだり、すれ違ったりする姿が見られるかもしれない。
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