関空特急に新車、JR西が見据える「はるか」先

インバウンド急増に対応、先行きに慎重さも

JR西日本が7月10日に報道公開した特急「はるか」の新型車両(撮影:今井康一)

JR西日本は7月10日、関西空港と京都方面を結ぶ特急「はるか」の新型車両を東大阪市の近畿車輛本社で報道陣に公開した。導入は2020年春を予定する。同年夏の東京五輪や2025年の大阪万博など、日本で開催する国際的な大型イベントを控え、一層の増加が見込まれるインバウンド(訪日外国人)の旅行需要に対応する。

新型車両は増結用

新型車両「271系」は3両編成で、6両編成の従来車両281系の関空側に連結して運用する。形式の数字はJR西日本の設定ルールで「2」が直流電車、次の「7」または「8」は特急車両、最後の「1」は設計順序を示す。

総事業費60億円をかけて投入するのは3両編成6本の計18両。これにより、すべてのはるかを9両編成で運行することが可能になる。現在でも一部のはるかは9両で運行しているが、新型車両の運転開始により、座席数は約1.5倍に増える見込みだ。

前面の形状は特急「くろしお」などで使用する287系に近い(撮影:今井康一)

外観は白色を基調として、側面の「スクエアドット」と呼ぶデザインや下部のラインなどに青を配色。現在のはるかのブランドイメージを引き継いだ。

車体は立体感のある従来車と異なり、「くろしお」「こうのとり」などで使用する特急車両287系や「サンダーバード」の683系を基本にした形状で、前面に連結用の扉が付いた貫通構造になっている。それでいて前面下部をへこませた「折り曲げインバースライン」を取り入れ、これまでのはるかを意識したのが特徴だ。

次ページ「一目で『はるか』とわかるように」
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