関空特急に新車、JR西が見据える「はるか」先

インバウンド急増に対応、先行きに慎重さも

JR西日本車両部車両設計室の林太郎担当課長は「ホームにいてもはるかであることが一目でわかるということに配慮した」と説明する。はるかが発着する駅によっては、くろしおなどほかの特急車両も同じホームに入線する場合があるため、利用者の乗り間違いを防ぐ狙いがあるという。

「初導入」が目立つ車内設備

客室設備に関しては、すべての座席に電源コンセントを設置する。新快速や大阪環状線の車両にあるような大型ディスプレー(21.5インチ)を前後に2台設置。停車駅などの情報を日・英・中・韓の4カ国語で案内する。

大型ディスプレーと普通車全席への電源コンセントの採用は、同社の在来線特急で初めてとなる。客室の天井の高さは従来よりも70mm高い2220mmで、広くて快適な印象を持たせた。

荷物置き場はより大型のキャリーケースに対応できるように2段にして、乗客の目の届く客室内に設置することで安心感を高める。防犯カメラも同社の在来線特急で初めて搭載。客室や荷物置き場、デッキ部分など、1両当たり8~9台を設置する。

もっとも、万が一の事故への備えは、目立たない部分に隠れている。衝突時に乗客に加わる衝撃を和らげる車体先頭部の構造や、車両同士が衝突した際に相手車両を外側へ逃がす「オフセット衝突対策」、運転士が意識を失うなどの異常が生じたときにより早く緊急停車させる「EB-N装置」の採用で安全性を向上させた。

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