関東出身、西日本で育った「105系」が最後の活躍

元は常磐線の国鉄車両、奈良・和歌山から引退

検修庫内で整備中の105系。側面に103系の雰囲気を色濃く残す(記者撮影)

30年余りにわたって続いた平成から、令和へと元号が変わった。一般に鉄道車両の寿命は30~40年と言われるなか、昭和の終わり、つまり国鉄末期に造られた車両たちは、徐々にその数を減らしている。

すでに、JR東海に残る国鉄車両は8両となり、JR東日本でも首都圏に残るのは185系をはじめごく一部。国鉄車両が多数残っていると思われがちなJR北海道も、電車はすべて民営化後の車両となっており、気動車も特急形は残りわずかだ。

そんななか、JR西日本では近郊型車両の最新形式である227系の増備が進み、広島地区では113系などの置き換えが完了。続いて現在は和歌山地区にも投入され、同地区の国鉄車両は間もなく引退の時を迎える。

ここでは、和歌山地区(和歌山線と紀勢本線、奈良県内を走る桜井線)で引退が迫る105系をクローズアップしてみる。

ローカル線の旧形国電を置き換え

105系は、地方のローカル電化路線に残っていた旧形国電を置き換えるために登場した。同系最大の特徴は、旧形国電と同様、走行に必要な機器を1両にまとめた「1M方式」を採用している点だ。101系に端を発する、いわゆる新性能電車は、電動車2両を1単位とし、走行に必要な機器を分担して搭載する「MM'ユニット方式」を採用していた。

MM'ユニット方式は、各車両の重量が軽くなることで省エネや線路への負担を軽減できるなど、さまざまなメリットがある反面、2両編成を組む場合は全車両が電動車となり、効率が悪い。そのため、輸送力が2両程度で十分なローカル線は、電動車を1両単位で連結できる旧形国電が多く残っていた。105系は、103系をベースに1M方式とすることで、旧形国電の置き換えを可能にしたのである。

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