会社で「殿、ご乱心」に遭遇したらどうする?

細川護熙氏の都知事選出馬から考える

「ご乱心」がいい方向に転ぶか、見分けるには

逆にご乱心が悪い意味でのご乱心ではなく、会社の新たな成長機会になることもあります。会社に残って、明るい未来を享受できるかもしれません。ただ、いずれにしてもトップの“ご乱心”が実行されるとしたら、会社が大きな岐路に立っているのは明らかです。ゆえに自分の将来のキャリアも踏まえて、慎重かつ大胆な判断をしたいもの。ご乱心はひとごとでなく、自分にとって重要な決断のタイミングなのです。

さて、こうしたタイミングに遭遇したとき、決断のためにやっておいたほうがいいことは何か? それは、

ご乱心が起きた「背景」を深く考える

ということです。この点を深く、いくつかの観点から考えていくと、ご乱心の結末(勝算)が見えてくる可能性が大きく高まります。まず、細川氏の立候補であれば、脱原発が背景にありますが、具体的な目的は何か(これは、みなさんで考えてください)。同じように会社でトップがご乱心となった背景と目的を考えてください。

できるだけ、トップと同じ視点に立って考えてみましょう。社員の視点では常軌を逸しているとしか思えないかもしれませんが、裏には緻密な対策や、社員レベルには伝えられない事情があるかもしれないからです。先ほどの

背景:なぜ、リクルートが畑違いのダイエーグループの傘下に入るの?

・莫大な借金返済のために保証人的存在の必要性

・事業運営に口出ししないという条件がある

・先方がリクルート社の企業文化に高い関心があった

など、背景を深く考えてみると、実はその決断が成功する可能性もある程度高いと思えてきました。ゆえに当方は会社に残って、仕事を頑張るという決断ができた気がします。ただ、逆に、背景を深く考えた結果、将来に明るい未来が描けないと、辞めた同僚もたくさんいました。そこは個々人によって勝算の立て方の違いがあるのでしょう。

最後に繰り返しになりますが、“ご乱心”に遭遇したときは、自分のキャリアの岐路だと思い、自分のためにその結末を真剣に考えましょう。会社を辞める選択肢も含めて、早急かつ大胆な決断をしてください。

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