東大教授が教える「文系人が数学を楽しむ方法」 "数学アレルギー"のままではもったいない
数学嫌いの人が挫折したポイントって?
「小学校の算数の授業は大丈夫だったけれど、中学で“方程式”が出てきたあたりでお手上げになった」
研究者の傍ら、あらゆる人に数学の楽しさを伝える活動をしている私は、そういう声を数えきれないほど聞いてきました。
そもそも、数学が嫌いになってしまうきっかけは、いくつか主立ったものがあると思っています。例えば、「ゴールが見えないこと」「これが何に役立つのかわからないこと」、そして「方程式や公式などの決まり事が急に現れること」ではないでしょうか。
ある日、突然、「a²+b²=c²」などという公式が登場して「とにかくこれを使え」と言われても、「え? なんで?」と混乱してしまいますよね。まずは、算数・数学には「自力で計算する」部分と、「公式にあてはめる」部分があるのだということを先に教えてもらえば、少しは戸惑わずに済むと思うのです。
そして、“なぜ”公式にあてはめるのか、そこも知りたいですよね。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら