「1人でできる子」は、テキトーに育てられている 「片づけ」「好き嫌い」どこまでこだわる?
無理に部屋の片付けをさせなくてもいい
大人でも、なんだかよくわからないものに囲まれていると、気が散って1つのことになかなか集中できません。子どもは大人よりももっと気が散りやすいので、部屋をきれいにするのは子どもにとっても大きな意味があります。ですから、部屋が片付いたときの気持ちのよさを知れば、やがて子どもは自主的に片付けるようになります。
その気持ちよさを十分に知るまでは、遊びに夢中になっている子どもに「片付けなさい!」と言ったところで、なかなか片付けてくれません。
だったら大人がササっと片付けてしまいましょう。損な役回りと思うかもしれませんが、そのうち子どもはたくさん散らかしても、自分で片付けるようになりますから。
きれいにしていれば、汚したり散らかしにくくなることは、「窓割れ理論」として知られる理論からも説明がつきます。割れた窓を放置すると、どんどん窓が割れていきますが、逆にちょっとでも割れたらすぐに直せば、窓は割れなくなるという理論です。
わかりやすい例が、ニューヨークの街。以前は落書きだらけで、ゴミが散乱していました。しかし、落書きなどの取り締まりを強化したところ、落書きもゴミも、さらには犯罪までもが激減したのです。
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