"知の巨人"が「どんどん書く」ことを続ける理由 佐藤優が教える「知的アウトプット」のすすめ
ネット社会とリアル社会が結びついた今の時代は、必要な情報を「調べ」、調べた情報をもとに「書く」などといった知的生産術は、もはや特別なスキルではない。
インプット――情報を「調べる」ことは、スマートフォンやPCなどを使って、日々誰でも行っている。しかし、ただ単に情報を読んだだけでは、学びは自分のものにはならない。
すきま時間にSNSを見たり、スマホでたまたまニュースフィードに流れてきた情報を眺めたりしていても、何も身につかない。得た情報は、「アウトプット」も合わせて行ってこそ、自分の知識になり、教養になるのである。
私が日誌を毎日欠かさずつける理由
日々のアウトプットの習慣として、私は日誌を毎日欠かさずつけている。こうしておけば、「今日、何をすべきか」すぐに思い出すことができ、「次、何をすべきか」という次の行動に移しやすくなるというメリットがある。
例えば、今やっている仕事に役立てるために、過去に聞いた情報をもっと深く知りたいが、誰から聞いたか忘れてしまったとする。そこで日誌を繰ってみると「そうだ、この人に聞いたんだった」という具合に情報源にたどり着ける。さっそくアポを入れて、望む情報を得ることもできるのだ。
日誌をはじめとして、わたしはすべての情報を「手書きノート」にまとめている。使うノートは「1冊」に絞る。たとえ自分の不得意な分野のことでも、「書く」という行為を介することで、格段に効率よく知識を自分のものにできるのだ。
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