加えて「死ね、ボケ、消えろ」は、人が人に言って許される一線を超えています。湯沸かし器沸騰中でも、言ってはいけない言葉なのです。
彼は、モラハラ夫の中でも最低のランクに属します。あなたの我慢や努力で、よくなる人ではありません。あなたはそのことに目覚めるべきです。
現状維持すら不可能で、落ちていく可能性が高い
あなたは、ご自分の人生はもう諦めたと言っていますが、それは現状維持にとどまらず、不幸への道へまっしぐらに落ちていくことを意味します。
あなたが今、井の中の蛙状態で外の世界を見る余裕がなく、そのような心境になる気持ちもよくわかります。その信じられない暴言が始まる前は始まる前で怯え、始まれば耐え、終わればさらに傷つき、次の暴言に怯えるという悪循環の渦中にあって、それに耐えるのに精いっぱいになっておられるのです。今のあなたにとってそれ以外の生き方があるなど、想像もできないのは無理もありません。
あなたは、「この虐待さえ直してくれれば」という切実な思いでいっぱいでしょう。しかしよほどのことがないかぎり、彼の性格は直りません。
ならばその悪縁は、あなたから断ち切るしかないのです。彼なしの人生設計を立てることが、その一歩だと私は思いますが、いかがですか?
各市区町村には、DV相談窓口があります。その他、自立できるまでの生活保護制度や親戚・友人など、頼れるものは何でも頼って、あなた自身が自立でき、幸福を感じながら育児ができる環境を、自分の力で作るスタートを切ってください。
水前寺清子さんの「365歩のマーチ」は、「しあわせは歩いてこない だから歩いてゆくんだね」という歌詞で半世紀もの間、「人生の応援歌」として多くの人から支持されてきました。幸せになるための第一歩は、まず幸せへの道を一歩踏み出すことだと歌っています。
このような事例を私は非常に多く見てきましたので、確信をもって離別を勧めたいと思います。求める人にだけ、道は開かれています。
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