「死ね」が口癖の27歳夫となぜ離婚できないのか 最低ランクのモラハラ夫に耐えてしまう人

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加えて「死ね、ボケ、消えろ」は、人が人に言って許される一線を超えています。湯沸かし器沸騰中でも、言ってはいけない言葉なのです。

彼は、モラハラ夫の中でも最低のランクに属します。あなたの我慢や努力で、よくなる人ではありません。あなたはそのことに目覚めるべきです。

現状維持すら不可能で、落ちていく可能性が高い

あなたは、ご自分の人生はもう諦めたと言っていますが、それは現状維持にとどまらず、不幸への道へまっしぐらに落ちていくことを意味します。

あなたが今、井の中の蛙状態で外の世界を見る余裕がなく、そのような心境になる気持ちもよくわかります。その信じられない暴言が始まる前は始まる前で怯え、始まれば耐え、終わればさらに傷つき、次の暴言に怯えるという悪循環の渦中にあって、それに耐えるのに精いっぱいになっておられるのです。今のあなたにとってそれ以外の生き方があるなど、想像もできないのは無理もありません。

あなたは、「この虐待さえ直してくれれば」という切実な思いでいっぱいでしょう。しかしよほどのことがないかぎり、彼の性格は直りません。

ならばその悪縁は、あなたから断ち切るしかないのです。彼なしの人生設計を立てることが、その一歩だと私は思いますが、いかがですか?

本連載コラムの著者、ミセス・パンプキンの新著『最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉―ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる40の教訓』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

各市区町村には、DV相談窓口があります。その他、自立できるまでの生活保護制度や親戚・友人など、頼れるものは何でも頼って、あなた自身が自立でき、幸福を感じながら育児ができる環境を、自分の力で作るスタートを切ってください。

水前寺清子さんの「365歩のマーチ」は、「しあわせは歩いてこない だから歩いてゆくんだね」という歌詞で半世紀もの間、「人生の応援歌」として多くの人から支持されてきました。幸せになるための第一歩は、まず幸せへの道を一歩踏み出すことだと歌っています。

このような事例を私は非常に多く見てきましたので、確信をもって離別を勧めたいと思います。求める人にだけ、道は開かれています。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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