今秋、iPhoneは新「iOS 13」でさらに賢くなる 機械学習が進化して「写真アプリ」が便利に

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ソーシャルサインインでは、グーグルやフェイスブックに登録している名前やメールアドレス、性別、生年月日などの情報も含めて、アプリやウェブサイトに渡してしまうことになる。

そこでアップルは、名前を編集したり、メールアドレスにランダムな文字列を含むそのアプリ専用のものを自動的に発行して通知することで、サインイン簡便化の代償として渡していた個人情報を守る手段を用意したのだ。

写真で自分の体験を自然に整理する

スマートフォンにとってカメラは最も重要な機能の1つだ。つねに持ち歩いて写真が撮れるデバイスには、毎日膨大な写真が蓄積され続けている。これらの写真を振り返ったり楽しむ方法に、アップルは取り組んでいる。

写真アプリには新たに「年」「月」「日」「すべての写真」というタブが用意され、月以上の単位では場所やイベントなどの単位に写真を束ねてまとめてくれる仕組みだ。

毎年同じ日の写真をピックアップしてくれる(筆者撮影)

また、子どもの誕生日の写真を見ていて「年」のタブに移動すると、毎年の同じ日の写真をピックアップしてくれるため、子どもの誕生日ごとの成長を簡単に振り返れるようになる。

これまでアップルは、写真の被写体解析や写っている人の顔、場所や時間の組み合わせによって自動的に写真をまとめる機能を用意してきた。新しいタブはその活用をより強化しながら、さまざまな写真を見つける手段を提供してくれている。

自分の写真が持つ意味やストーリーを、自分が最も楽しめるようになるかもしれない意欲的な取り組みだ。

iPhoneの性能向上や機械学習エンジンを持つプロセッサーが搭載されていくことから、iOS 13では、iPhoneの中で機械学習処理を活用して価値を作り出そうとする取り組みが随所に見られる。先述の写真の整理もその1つだが、それだけではない。

これまでApple Watchなどで収集した健康や運動の情報はヘルスケアに収録されてきたが、iOS 13では集めた情報を機械学習処理によってトレンド分析して、ユーザーに知らせてくれるようになった。

また長らくアップデートがなかったToDo管理のアプリ、リマインダーが今回大幅にアップデートし、日時を含む文章での入力を分析して自動的に期限を設定したり、リマインダーに質問内容と相手を登録しておくと、その相手とメッセージでやりとりしている際に通知してくれる機能が追加された。

音声アシスタントSiriも強化された。

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