「日産デイズ」と「三菱ek」乗ってわかった実力 それぞれの車種の違いを体感した部分とは

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日産デイズの「ハイウェイスターX」(筆者撮影)

過去、日産では2016年8月に販売を開始したミニバン「セレナ」からProPILOTを搭載し、SUV「エクストレイル」、EV「リーフ」など装着モデルを増やし、2019年初頭には、世界市場で販売したProPILOT装着車の累計台数が35万台を数えるまでになった。デイズのProPILOTもセレナなどと同様の機能があり、またek系ではProPILOTを「MI-PILOT/マイパイロット」の呼称でオプション装備としている。

試乗時は横風が強かったのだが新設計となったプラットフォームは直進安定性が高く、さらにProPILOTのハンドル支援が加わることで外乱に対する抵抗力が強く安心して運転できた。また、電動パワーステアリングの精度が高く、ハンドル支援時にシステムによってハンドルに加わる制御も滑らかだ。

数々の先進安全技術

このほかの先進安全技術では、「衝突被害軽減ブレーキ」や「ペダル踏み間違い抑制機能」などを標準装備としつつ、さらに車線逸脱が避けられない場合に逸脱の反対側の前後車輪に対して一時的にブレーキをかけて車体を逸脱から抑制しようとする「インテリジェントLI」(ek系では「LDP」)を、軽クラス初の装備として標準化している。

日産デイズに設定されたSOSコール(筆者撮影)

また、さらなる先進安全技術としてデイズでは「D-Call Net」との接続可能な「SOSコール」が設定された。利用するには日産が指定するカーナビなどを選択する必要があるものの、万が一の際には心強い。なお、現時点でek系にSOSコールに準じた装備の設定がないのは、三菱がD-Call Netに参画していないためだ。

高い走行性能、ProPILOT(MI-PILOT)による運転支援、そしてデイズではD-Call Netによるさらなる安心。デイズ&ek系の2台は、高まる軽自動車への要望をかなえる新型車だ。

西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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