NHK調査で判明、中学生の約24%に不登校傾向 知られざる隠れ不登校の実態
5月3日~5月9日にかけて中学生1万8000人に対しNHKが調査を行った(協力・LINEリサーチ)を実施した。
調査では1万8000人を「不登校群」「不登校傾向群」「その他」と区分をしており、さらに不登校傾向群は「教室外/部分登校」と「仮面登校」に大別している。
前者は「保健室などの別室登校をしている子ども」が該当する。「教室にいるものの、学校へ行きたくないとほぼ毎日考えている子ども」は後者にあたる。
両者を比較すると、大きなちがいがないことがわかる。
不登校の要因について、「いじめを受けた」と答えたのは「教室外/部分登校」が12%、「仮面登校」が8%だった。「教員との関係」については、「教室外/部分登校」が13%、「仮面登校」が14%と、ほとんど差は出なかった。
日本財団の調査
「不登校傾向」については、日本財団が昨年12月、中学生6500人を対象に行なったインターネット調査結果を発表した。調査によると、「不登校傾向」にある中学生は10・2%との結果が出ており、全中学生のうち、約33万人が「不登校傾向」にあると推計された。
一方、NHK調査では、「不登校傾向」にある中学生の割合は23・6%となっており、全中学生のうち、約74万人にあたる。いずれの調査でも、この結果を「隠れ不登校」と捉えており、ここに「不登校」を足すと、中学生のうち、44万人から85万人が「不登校」および「不登校傾向」にあると推計できる。
(東京編集局・石井志昂)
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