日本人英語「Yes・No」の乱発がダメな本質的理由 「会話が続かない」はこうすれば変えられる!

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英語を話せても、話が続かなくなってしまうのはフレーズがパターン化しているせいかもしれません(写真:Ushico/PIXTA)

英語がかなり話せる人でも、「なぜか会話が続かない……」「雑談ができない」という悩みを持つ人が多くいるようです。

会話の流れを断ち切るYes/No

ネイティブである私としては、彼らが陥ってしまっている英語の落とし穴の1つが、基本中の基本である「Yes/Noクエスチョン」にあるように思います。「クローズドクエスチョン」とも呼ばれる、中学1年生で習う簡単な文法です。私が20年ほど前、アシスタントティーチャーとして鳥取県の小さな中学校で教えていたときにも、次のように教えていました。

Is this a pen? 「これはペンですか?」
Yes, it is. 「はい、そうです」
No, it isn't.(No, it's not.)「いいえ、違います」

みなさんもこう習いませんでしたか? このように、YesかNoで答えればいい Yes/Noクエスチョンへの返答は、暗記できてしまうほど簡単なのですが、その一方、そっけないYesやNoの返事は、会話をあっという間に終わらせてしまいます。

会話の流れを断ち切ってしまいますし、格式張った印象を相手に与えてしまうため、ネイティブはYes/Noクエスチョンであっても、返答にYes/Noを使わないことが多いのです。

例えば、朝早い編集者とのミーティングでのこと。気のおけない相手であれば、私はこんなふうに質問します。

Did you already have breakfast this morning? 「朝食はもう食べた?」

私はたいてい食べる時間がないので(笑)、この質問は「一緒に食べませんか?」というお誘いです。これに、

Yes, I did.「はい、食べました」

と答えられてしまうことがあります。もちろん文法的には100%正解です! しかし会話は続きませんし、「誘いをそっけなく断られた」という印象がどうしても残ってしまいます。

私は日本での生活の中で「相手に悪気がない」ということがわかるようになったからいいのですが、そうでないとちょっとショックを受けてしまうかもしれません。

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