行くしかない!運気が上がる「京都のお寺」3選 ディープに巡る、大人のパワースポット

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法然は弟子の行いにより1207年に四国へ流されますが、4年後に帰京。翌1212年に亡くなりました。

『イラスト丸わかりガイド 日本の仏さまとお寺』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

弟子の源智は1234年、仏殿、御影堂、総門を完成させ、知恩院大谷寺と名付けます。今日の建築構成になったのは江戸時代以降で、徳川家康、秀忠、家光の庇護の影響です。

国の文化財に指定された建築が多く、勢至(せいし)堂もその1つ。法然の本地身(ほんじしん。根本となる仏)とされる勢至菩薩を祭っています。

スケールの大きい伽藍で知られるこの知恩院。三門をくぐると現れる石段が、知る人ぞ知るパワースポットとささやかれているようです。

この寺にまつられる注目の仏様

阿弥陀如来の脇侍(きょうじ)である勢至菩薩は、左の脇侍の観音菩薩とあわせ3尊でまつられます。観音は慈悲の力で、勢至は智慧の力で人々を救済します。また、勢至菩薩は観音の慈悲の心を糧に、人々に菩提心(悟りを求める心)の種子を植えているともいわれています。

(絵:カワグチニラコ)

勢至菩薩の姿は観音菩薩とほぼ同じ。見分けるポイントは頭上の宝冠。観音には化仏(けぶつ)がついていますが、勢至は宝瓶(ほうびょう)を付しています。この中に入っているのは智慧の水。なぜ水が関係するかというと、一説には古代ペルシヤで広まっていた水神・アナーヒター女神が仏教に取り入れられ、勢至菩薩になったからとされています。

【所在地】京都市東山区
【名物行事】御忌大会(ミッドナイト念仏in御忌)
【記念土産】知恩院のお茶、念佛漬

京都旅のメリット

以上、新たな「令和時代」を迎えた大人たちにおススメの「パワースポットな京都のお寺」を解説しましたが、参拝のメリットは、寺院の景観を眺めたり、ご当地名物を食したりといった心身のリフレッシュでもあります。

令和の初め、京都のお寺に足を運んで心をリセットしてみる。あなたの運気を上げる小さなきっかけになるかもしれません。

日本の仏とお寺研究会
にほんのほとけとおてらけんきゅうかい

カワグチニラコ■イラストレーター。実用書の挿し絵からコミックエッセイまで幅広く手がける。京都へ遊びに行くうちに東寺の帝釈天と出会って仏像世界にハマり、以来、日本の神社仏閣めぐりが趣味となる。

ロータスさわこ■ライター・エディター。お寺取材をきっかけに、お寺や神社の奥深さ、仏や神の魅力に目覚める。日本国内の寺社めぐりをはじめ、タイ、カンボジア、ラオス、インドなどでも寺院を訪ね歩く旅を経験。将来の夢は四国お遍路。祖先は神主らしい。

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