なぜ痩せない?「お腹太りの人」が陥る5大盲点 「食事抜き、腹筋、飲み会…」あなたは大丈夫?

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「内臓脂肪を減らすには、とにかく運動」と、「ハードな運動をしよう」とするのも、よく誤解されがちな盲点です。

【盲点5】「ハードな運動」を続けなくても、軽い有酸素運動10分程度でOK

腹筋だけでなく、「たくさん運動をしなくては」と、たくさん走ったりジム通いを頑張ったりしている人もいると思います。しかし、ハードな運動は体に大きな負担をかけるだけでなく、長続きしないことが多いのではないでしょうか。

内臓脂肪を減らすためには、まず適切な食事制限が最重要。そして運動は、10分程度の軽い有酸素運動程度でもOKです。「ラジオ体操」のような体操でもいいし、少し散歩をするのもおすすめです。

運動のタイミングは、専門家によって意見が分かれるところですが、私のおすすめは「食後30~60分」です。これは血糖値の上昇を抑えるためです。

食後に運動をすれば、血中のブドウ糖をエネルギーとして使うので、血糖値を下げることになり、脂肪が蓄積されにくくなるからです。

出典:『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える内臓脂肪を落とす最強メソッド』

このほかに、普段の生活の中のちょっとした行動でも、積み重ねることで「お腹ポッコリ」の解消に役立ちます。例えば、お腹と背中がくっつくようなイメージで、下腹を凹ませる「ドローイン」です。

お腹を引っ込めたまま背筋を伸ばし、「いい姿勢」をキープしながら、呼吸は普段と変わりなく行います。これだけで「体幹(インナーマッスル)」を鍛え、「お腹ポッコリ」を解消してくれます。立っていても座っていても、歩きながらでもOKですので、ぜひ試してみてください。

「正しい方法」を知れば「内臓脂肪」は落とせる

「内臓脂肪」について間違った認識をしているため、努力をしても「ポッコリお腹」から抜け出せずにいる人は少なくありません。食事も運動も、「正しい方法」を知れば、必ず「内臓脂肪」を減らすことができます

また、すぐに効果が出ないからといって、ダイエットをやめてしまう人もいると思いますが、まずは「1カ月」を目標にしてみましょう。

内臓脂肪が減ってくると、腹囲もみるみる減っていき、「見た目」も若返っていきます。

内臓脂肪を「正しく」知り、「正しい努力」をすれば、「健康」も「外見力」もいっきに手に入ります。50歳を過ぎた私でも内臓脂肪を減らせたので、みなさんもきっとできると確信しています。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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