なぜ痩せない?「お腹太りの人」が陥る5大盲点 「食事抜き、腹筋、飲み会…」あなたは大丈夫?
まず、よく誤解されがちな盲点が「単に食事を抜くだけでは、内臓脂肪はなかなか減らない」ということです。
内臓脂肪を減らすには「賢く食べる」こと
「内臓脂肪を落としましょう」というと、「食べなければいいんだ」と思ってしまいがちですよね。そのために「朝食を抜く」「ランチを抜く」と、「食事をとらないダイエット」で頑張ろうという人がいますが、これは絶対NGです。
極端に食事を減らすと、脂肪と一緒に筋肉も落ちてしまいます。すると食事制限をやめたあとは、筋肉の減ってしまったところに脂肪がつきます。この脂肪ばかりついた状態を「サルコペニア肥満」といい、通常の肥満よりも生活習慣病になる可能性が高くなります。
「サルコペニア肥満」は高齢者に多くみられますが、近年は若い女性も増えています。「無理なダイエット」を行った結果、肥満体には見えなくてもぷよぷよの体をもった「サルコペニア肥満」になってしまうのです。
そもそも「食べない」ダイエットは長く続かないものです。私自身の経験からも、ダイエットは「無理なく、続けること」ができるものでなければ成功しません。「食べない」のではなく、「賢く食べて」上手にやせましょう。
現代人の肥満の原因ほとんどが、ご飯やパンなどの「糖質のとりすぎ」といわれています。この糖質を減らすことができれば、内臓脂肪も減らすことができますが、「極端な糖質制限」を、私はおすすめしません。
極端な糖質制限を始めた場合、ほとんどのケースでエネルギー不足になる危険性があるからです。炭水化物を食べすぎて太っている人の多くはほかの栄養素が不足していることが多く、炭水化物を極端に減らすことで全体的なエネルギーが足りなくなるのです。その結果、「だるくなる」「やる気がなくなる」などの症状が出ることになり、当然長続きもしません。
私自身も完全な糖質制限によってエネルギー不足となり、「やせこけた老人」のような状態になってしまった経験があります。
糖質は多すぎず少なすぎず、上手にとることが重要です。今までの量から「半分に減らす」だけでも内臓脂肪の減少は十分に期待できると思います。
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