三菱UFJ社長「チャレンジする人材を評価する」 4月就任の三毛兼承・新社長が語る新戦略
前例や過去にとらわれず、挑戦を重視
ーー社長就任にあたっての抱負は?
銀行業界がめまぐるしく変化している中、グローバルなグループ一体経営がますます重要になる。その中で強いリーダーシップを発揮して、変革のスピードをさらに上げることが第一の使命だ。
目標とする会社の姿は「グローバルに信頼、信用され、イノベーションを象徴する存在」。テクノロジーの進化で顧客のニーズも速いスピードで変化している。私たち自身がイノベーションを起こして、応えていく必要がある。
さまざまな業種が金融の世界に参入し、新しいサービスが次々に提供されていく中で、お客様にとっては「(異業種を含めた)どのサービスを安心して選ぶのか」がテーマになってくる。信頼や信用は金融にとって不変の価値だ。これまで銀行は長年培ってきた信頼を守っていこうという考え方をしてきた。新しい経験や新しいサービスを通じて、「守る」だけではなく、新しい信頼を「作る」というマインドセットに変えていく。
ーー新しい信頼をどのように作っていくのでしょうか
重要視する点は3つある。1つ目は「挑戦」だ。新しいサービスやソリューションを提供するために、前例や過去にとらわれずにチャレンジするカルチャーを作っていく。
業績といった表面的な結果よりも、チャレンジする姿勢を評価していく。これを可能にするため、4月には人事制度にも手をつけた。行員のモチベーションや働きがいを向上させ、よりよいサービスにつなげる。この循環こそMUFGの持続的成長のプロセスになる。
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