三菱UFJ社長「チャレンジする人材を評価する」 4月就任の三毛兼承・新社長が語る新戦略
銀行に対するニーズは健康に対するニーズに近い。健康診断や処方した薬の提供はできるだけ素早く行う。ただ、調子が悪い、心配だという時にはじっくりと相談ができる。これが、これからのチャネル戦略、顧客接点の基本的な考え方になる。
外国人役員は今後も増えていく
ーーMUFGの総資産はGDPの約6割、300兆円を超えました。リスク管理、ガバナンスをどう進めていくのでしょうか。
これだけの大企業なので、一人で(グループを)マネジメントできるわけではない。MUFGはこれまで、規模を拡大するとともに経営管理体制を高度化してきた。私のするべきことは適切に人材を登用することと、後継が絶えないような人材育成だ。
グローバルにグループとして大きくなる中で、日本人だけでグローバルガバナンスを達成することは不可能だ。外国人の役員は今後も増えていく。
(組織体制としては)2018年7月に事業本部制を導入した。大企業と中堅中小企業では当然銀行に求めるニーズは異なる。大企業ではグローバル展開に対するニーズが大きく、中堅中小では事業承継や相続の問題を持つ取引先が多い。社会が変化し、顧客のニーズが変化すれば大きく変わる。行動だけでなく組織も顧客本位で切り替えていく。
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