医師が警告!「内臓脂肪」に潜む怖い病気リスク 「がん、糖尿病、高血圧…」あなたは大丈夫?

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中年のお悩みの定番ともいえる「加齢臭」ですが、驚くべきことに、この加齢臭も内臓脂肪と関係しています。

【5】脂肪を多く含む「ノネナール」が「加齢臭」の原因

加齢臭の原因となるニオイは「ノネナール」という成分です。この成分は血中の脂肪(遊離脂肪酸)が分解されてできます。皮下脂肪に比べて内臓脂肪は分解されやすいのですが、内臓脂肪が多くなると血中の脂質が増えて「ノネナール」の量も増えることになります。

また、「ノネナール」は脂肪を多く含む「汗」にも含まれます。体脂肪の多い人は汗をかきやすいですが、その分、「ノネナール」が発生しやすいともいえます。

人間は年をとるだけでも「ノネナール」が分泌されやすくなります。男女の区別もありません。実は家庭や職場で、周囲に不快な思いをさせてしまっていても自分では気づいていないかもしれません。「スメルハラスメント」などと言われないためにも、内臓脂肪を減らすようにしましょう。

私は50歳から「内臓脂肪」を減らすことができた

体の中にたっぷりたまった「内臓脂肪」は、見た目がカッコ悪くなるだけではありません。それ以上に恐ろしいのは「健康を損ねる元凶となる」ことです。エネルギー源の1つとして大切な脂肪ですが、過剰にたまると病気になるリスクを高めてしまいます。

「こんな年齢だから……」と内臓脂肪が増えても何もしないでいるのは、とても危険です。

私も50歳からはじめて内臓脂肪を減らすことができました。いまからでも遅くありません。そして、年齢は関係ありません

「見た目」だけでなく「健康」のためにも、内臓脂肪を減らす「正しい知識とコツ」を身に付け、実践してみてください。

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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