上司が知っておくべき正しい「クビ」の切り方 「徹底的なホンネ」を語るのはボスの義務だ
無理をしても早めに特定したほうがよい理由
正しいクビの切り方① 引き延ばさない
社員を解雇するのは簡単ではない。気持ちのうえでも、法律的にも。安易に社員を解雇する会社では、非情な/不公平な解雇の判断がなされ、本当に仕事のできる人たちでさえ突然、寝首をかかれることもある。そんな恐れが蔓延すると、誰もリスクを取らなくなる。学びは減り、成長は鈍り、イノベーションは減り、社員は本来の力を発揮できなくなる。
それとは正反対のミスをする会社もある。社員を解雇することをほぼ不可能にしてしまうのだ。そんな会社の上司は、片手を後ろに縛りつけられているようなものだ。できない人は、できなくてもいいのだと思いこみ、努力さえしなくなる。その一方で仕事のできる人は、できない人の負担を肩代わりすることになり、結局不満をためて辞めてしまう。そうやって、組織を凡庸にする引力が働きはじめる。
解雇は難しいし、そうあるべきだ。でも、次の4つのことをやれば、解雇される社員にとって、はるかにクビを受け入れやすくなる。あなたにとっても、チームにとっても、そのほうがいい。
ほとんどの管理職は、チームの誰かが足を引っ張りはじめたとき、それをなかなか認めたがらない。管理職自身がそれを認めたがらず、ましてや上司や人事もそれを認めることはない。
しかし、無理をしてでもパフォーマンスの悪い部下を早めに特定したほうがよい。理由は4つある。
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